今月の主題 内科医のためのCT
CTの新しい展開
ヘリカルCTによる大腸三次元画像および仮想内視鏡画像
山下 康行
1
,
門田 正貴
1
,
高橋 睦正
1
1熊本大学医学部放射線医学
pp.1866-1870
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906573
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●近年,大腸疾患に対してヘリカルCTを用いた仮想内視鏡(virtual endoscopy)が注目されている.ヘリカルCTデータを用いることによって内視鏡像のみならず,充えい像や二重造影法のような画像を作成することも可能である.
●Virtual endoscopyでは,5mm以上のポリープは描出可能であり,大腸癌および粘膜下腫瘍では周囲組織との関係が三次元的に評価できる.さらに,大腸癌の完全閉塞例でも口側の病変範囲も描出可能である.
●注腸のようにバリウムが抜けずに病変が見逃されることや,内視鏡のように死角もないので今後の臨床応用が期待される.
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