増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
糖質および関連物質
ヒアルロン酸(ヒアルロナン)
村田 克己
1
1東京農業大学応用生物科学部栄養科学科
pp.362-363
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906383
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ヒアルロン酸存在の臨床的意義
ヒアルロン酸(hyaluronic acid,hyaluronan)は単鎖状構造をもつグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一つで,グリコサミノグリカンのうち最大の分子量を示す(5万〜800万).他のグリコサミノグリカンと異なり硫酸基を含まない.ヒアルロン酸は保水性がきわめて大で,これが生体内組織に存在する意義となる.組織中のヒアルロン酸はコア蛋白を介してアグリゲート(会合体)として存在する.
最近このヒアルロン酸に特異的に結合する蛋白,アグリカンやネクチンを利用して,血中のヒアルロン酸測定が可能となった.
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