増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論
2.生化学検査
11 ヒアルロン酸
上野 隆登
1
1久留米大学・先端癌治療研究センター
pp.1154-1155
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101074
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はじめに
ヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンと D-グルクロン酸が重合した高分子量の粘液性ムコ多糖類である(図).他のグルコサミノグリカンとともに生体内の結合組織に広く分布しており,臍帯,関節液,硝子体などには特に豊富に存在し,関節潤滑作用や細菌侵入に対する生体防御作用および電解質と水の調節作用を担っている.産生遊離されたヒアルロン酸は血流に乗ってリンパ組織へ移行し,さらに肝臓に移行して,SECでその大半は代謝・分解される1).
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