けんさ—私の経験
200m全力疾走後に筋肉痛,高CK血症を呈した1例
佐久山 雅文
1
1岩手県立東和病院内科
pp.332
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906370
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一般病院にいると種々雑多な症例に遭遇する.1999年6月6日午後4時,18歳の男性が,両大腿の疼痛を訴え救急車で来院した.顔面苦悶様で全身に冷汗あり.両大腿伸側に少しでも触れると,大声をあげ痛みを訴えた.
現病歴:1999年5月下旬より居住地区の運動会のリレーに参加するため,職場の昼休みに軽いランニングを始めたという.運動会当日は,練習による両大腿の軽い筋肉痛を自覚していたという.午前中は炎天の下,会場をブラブラして過ごし,午後1時半リレー開始.スタート直後から両大腿にピリピリした痛みを自覚したが200mを完走した.ゴール直後から両大腿の疼痛のため歩行困難となり,会場内のテントで約2時間,大腿の冷却に努めたが改善なく,救急車で来院した.
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