増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液検査
血球検査
骨髄像
室橋 郁生
1
1埼玉県立大学短期大学部衛生技術学科血液学
pp.130-132
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906274
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異常の出るメカニズムと臨床的意義
骨髄検査の適応となるのは,末梢血液検査(計測値,細胞形態,芽球の出現)の異常,造血臓器である骨髄細胞の異常が原因となる疾患,骨髄への腫瘍の転移,感染症のうち結核などの肉芽腫性疾患,Gaucher病などの蓄積病である.
信頼性のある結果を得るには,検査の手技,部位,方法が適切でなくてはならない.骨髄は年齢とともに脂肪化が進むため,体幹に近い脂肪化の少ない部位がよい.脊椎骨,胸骨,腸骨の順で脂肪化が多くなる.
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