今月の主題 下痢と便秘
便秘の特殊病態—病態,診断から治療まで
刺激性下剤長期乱用と便秘薬依存症
星野 恵津夫
1
,
茂木 秀人
1
,
鈴木 大介
1
1帝京大学医学部内科
pp.1511-1513
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906187
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●刺激性下剤乱用(laxative abuse)は,若い女性に多く,やせ願望,食行動異常,境界人格障害,薬物依存性などの精神科的・心身医学的な問題が背景となる.
●合併症として,低カリウム血症,代謝性アルカローシス,pseudo-Bartter症候群,尿路結石,大腸メラノーシス,腎不全,周期性四肢麻痺,直腸脱などが問題となる.
●薬物治療として,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の有用性が期待されるが,それ以外の向精神薬,消化器用薬,漢方薬なども用いられる.
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