特集 いま,内科薬はこう使う
消化器薬
大腸刺激性下剤
中澤 敦
1
1東京都済生会中央病院消化器内科
キーワード:
プルゼニド
,
アローゼン
,
ラキソベロン
,
テルミンソフト
Keyword:
プルゼニド
,
アローゼン
,
ラキソベロン
,
テルミンソフト
pp.172-175
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106413
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便秘は排便の回数と量が減り,腹部膨満や腹痛などの症状が発現した状態を指す.大腸刺激性下剤は弛緩性便秘が適応となり,投与された薬剤あるいは代謝産物が大腸粘膜を刺激して,蠕動運動を亢進させることで排便を促す薬剤である.大腸刺激性下剤にはアントラキノン系誘導体,ジフェノール誘導体がある.
薬剤は腸内細菌により加水分解され,その分解産物の大腸粘膜刺激作用や壁内Auerbach神経叢刺激作用により,蠕動運動が亢進される.また,大腸粘膜上皮細胞にあるNA-K-ATPaseを抑制し,水分・Naの吸収を阻害する1).
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