今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘
便秘の特殊病態
刺激性下剤の長期乱用と便秘薬依存性
小俣 富美雄
1
1済生会平塚病院内科
pp.2044-2045
発行日 2006年12月10日
Published Date 2006/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101442
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ポイント
刺激性下剤は,長期投与には適さない.
慢性の便秘に対して非薬物療法が無効な場合,酸化マグネシウムなどの高浸透圧性下剤,あるいはカルメロースナトリウム(バルコーゼ®)などの膨張性下剤を使用すべきである.
刺激性下剤が投与されている患者では,低カリウム血症などを含む「慢性下剤乱用症候群」を念頭に置く.
刺激性下剤への依存からの離脱には,高浸透圧性あるいは膨張性下剤を適時使用する.
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