認定医講座
筋疾患および運動ニューロン疾患
首藤 貴
1
1愛媛大学医学部整形外科学教室
pp.167-173
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900026
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筋萎縮性疾患と称される疾患は筋肉組織自体に原因がある筋原性疾患(myopathy)と神経系統に原因がある神経原性疾患(neuropathy)に分類される.前者を一般に筋ジストロフィー症(muscular dystrophy),後者を筋萎縮症(muscular atrophy又はamyotrophy)と呼んでいる.神経原性筋萎縮症の中に運動ニューロンを選択的に侵す系統的変性疾患である運動ニューロン疾患(motor neuron disease)が含まれる.
これらの疾患は一般には程度の差はあるがいずれも進行性であり徐々に四肢体幹の筋力低下の進展が認められ,合わせて症例の日常生活能力の低下が漸増してくる.
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