症例によるリハ医療—内科医のために・10
在宅訪問
長谷川 幹
1
1桜新町リハビリテーションクリニック
pp.871-874
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906046
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脳卒中者は生活圏が狭くなり,身体的・心理的な衰えがあると,発熱や外傷などを契機に「寝たきり」状態になりやすい.これを防止し,障害を抱えながらも張りのある生活をできるように援助する責務が医療関係者に求められる.
ところで,筆者はこれまで約16年間勤務した総合病院内の脳卒中患者を中心にしたリハビリテーション病棟から,1998年9月リハビリテーションクリニックを開設し,本格的に在宅訪問に重点を置いた活動を開始した.現在,スタッフは医師1名,看護婦2名,理学療法士4名,言語治療士1名であり,その理念を①「障害者」と家族の方々の人間としての尊厳と自己決定の尊重,②「障害者」の機能回復などとともに新たな生活の再構築の援助協力,③「障害者」,家族とともに歩む,④「障害者」,高齢者になっても住みやすい社会の変革を住民とともに目指す,としている.
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