続・アメリカの医学教育 スタンフォード大学病院レジデント生活(最終回)
コンサルタント
赤津 晴子
1
1アメリカ—スタンフォード大学病院内分泌内科
pp.535-538
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905965
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コンサルタントチーム
内科レジデントのトレーニングの3年間には,消化器,腎臓,内分泌,呼吸器,感染症,リウマチ,血液など,内科の各専門分野のほとんどすべての科を約1ヵ月間ずつローテーションする.専門内科のローテーションでは,一般内科や集中治療室で主治医として患者を直接担当するという立場とは違い,その専門分野のフェロー,アテンディングに混ざってコンサルタント医という立場から患者のケアに携わる.
病院内には各専門内科チームが,コンサルタントチームとして24時間勤務にあたっている.そのコンサルタントチームはアテンディング,フェロー,レジデント,医学生からなる.例えば呼吸器内科であれば,呼吸器内科専門のアテンディング1人,呼吸器内科フェロー1人,内科レジデントが1人,そして医学生が1人ないし2人といったところが平均的なチームである.コンサルタントチームの役割は,病院の様々な科から要請のあった入院患者を診,ケアのアドバイスを与えることである.一般内科,集中治療室にとどまらず,外科,産婦人科など多岐にわたる科からコンサルタントの要請を受ける.
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