今月の主題 高脂血症と動脈硬化
臨床で必要な動脈硬化診断—脂質との接点
高脂血症・動脈硬化の初期診療
黒木 昌寿
1
1自治医科大学附属大宮医療センター総合医学第1講座
pp.397-400
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905934
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●動脈硬化症は無症状のうちに進行するため,診察時には予防という観点から,危険因子についての家族歴や現病歴,身体所見を見落とさないようにする.
●血圧の左右差,上下肢差,異常な動脈拍動,血管雑音などを認めたときは,臓器の虚血症状がなくても動脈硬化症の存在を疑う.
●ほとんどの高脂血症患者は無症候であるので,日常診療においては血清脂質のスクリーニングが重要である.
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