今月の主題 肝疾患診療 1999
少し高度な知識が必要な肝疾患
胆管細胞癌・混合型肝癌はどのような疾患か
山本 雅一
1
,
高崎 健
1
1東京女子医科大学消化器外科
pp.276-277
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905909
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●胆管細胞癌には,肝門近くの太い肝内胆管を原発とする腫瘍と末梢胆管を原発とする腫瘍があり,両者の臨床病理画像は大きく異なる.
●胆管細胞癌の病因として肝内結石,肝吸虫,胆管奇形,トロトラスト沈着症,原発性硬化性胆管炎などが指摘され,これまでウイルス肝炎との関係は否定的であったが,最近,腫瘤を形成する胆管細胞癌の一部でウイルス肝炎の関与も示唆されている.
●混合型肝癌は肝炎,肝硬変を基礎疾患とする症例が多く,肝細胞癌と同様の背景因子をもっている.
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