今月の主題 肝疾患診療 1999
様々な状況で肝疾患をどうみるか
トランスアミナーゼ300単位以上の肝障害をみたら
忠願寺 義通
1
,
安部井 誠人
2
1都立墨東病院内科
2筑波大学臨床医学系内科
pp.239-241
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905898
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●肝疾患の重症度を,全身倦怠感や食欲不振などの自覚症状や黄疸,腹水,下腿浮腫あるいは意識状態,肝性脳症の有無など肝不全徴候,さらにプロトロンビン時間(PT)などより推測する.
●トランスアミナーゼの値は肝予備能を反映しないので,血小板数,空腹時総胆汁酸,ビリルビン,肝合成能の指標(アルブミン,コリンエステラーゼ,PT),線維化マーカー(ヒアルロン酸など),超音波所見などを総合的に勘案する必要がある.
●肝不全徴候やPT値の低下より肝不全が疑われる場合は,直ちに入院を要する.
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