今月の主題 抗菌薬の適切な使い方
各種抗菌薬の特徴と使い方
セファロスポリン系
武田 裕子
1
,
大塚 盛男
1
1筑波大学臨床医学系
pp.40-43
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905845
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●セファロスポリン系抗菌薬は多数存在するが,グラム陽性菌と陰性菌のどちらをよくカバーするか,嫌気性菌に対する抗菌力はどの程度か,Pseudomonas aeruginosaに有効か,などを中心に理解すると治療薬の選択に役立つ.
●第3・第4世代セファロスポリンの投与が必要な市中感染症はそう多くない.広域スペクトルを有し抗菌力の強い抗菌薬の使用は慎重にすべきである.
●セファロスポリンは,腸球菌Enterococcus spp.,MRSA(methicillin-resistant S. aureus)による感染症の治療には用いられない.
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