今月の主題 抗菌薬の適切な使い方
各種抗菌薬の特徴と使い方
ペニシリン系
松村 理司
1
1市立舞鶴市民病院
pp.36-39
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905844
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●ペニシリンGのような非常に狭域の抗菌薬を自家薬籠中のものにすることこそ,感染症治療の基本にほかならない.
●すべてのペニシリン系薬は,細菌の細胞壁合成を阻害するため,殺菌作用があり,細菌に対する選択毒性が強い.
●ペニシリンG系は,ペニシリナーゼによって分解されやすいという弱点はあるが,肺炎球菌や連鎖球菌や梅毒トレポネーマに対しては,今でも最も優れた抗菌力をもっている.
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