増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
感染症治療薬
マクロライド系抗生物質
注射用エリスロシン(大日本)
影山 慎一
1
1三重大学医学部第2内科
pp.487
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905743
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臨床薬理
●作用機序:エリスロマイシンは14員macro-cyclic lactone環に2つの糖鎖がついた構造を有する.抗菌学的作用機序はRNA依存性蛋白合成の阻害である.すなわち,50Sリボゾームのサブユニットと結合し,ペプチド合成をブロックする.主に静菌的に働く.経口投与すると胃酸に分解されやすいこと,吸収率が不安定のため,経口剤はエリスロマイシンの誘導体か腸管吸収の安定化をはかった製剤が繁用されている.
●血中濃度モニタリング:必要ない.
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