増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
内分泌疾患治療薬
性ホルモン製剤(性腺機能低下症治療薬)
プラノバール(ワイス)
苛原 稔
1
,
青野 敏博
1
1徳島大学医学部産科婦人科
pp.381
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905661
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臨床薬理
本剤は,合成プロゲストーゲンであるノルゲストレル0.5mgと,合成エストロゲンであるエチニールエストラジオール0.05mgを含む合剤である.主な薬理作用はプロゲストーゲン作用(プロベラ®の項を参照)とエストロゲン作用(プレマリン®の項を参照)である.ノルゲストレルは各種プロゲストーゲンのなかでは黄体ホルモン作用,特に子宮内膜に対する作用や排卵抑制作用が非常に強い製剤であり,一方,エチニールエストラジオールも極めて強いエストロゲン活性を有し,ゴナドトロピン分泌抑制作用が強い製剤である.それらの合剤である本剤は,抗ゴナドトロピン作用,排卵抑制作用が強く,また子宮内膜の増殖や分泌期性変化を障害するので,経口避妊薬としても利用されている.
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