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資料紹介 WHOヘルスプロモーション会議より
健康のために好ましい環境を整備するサンドバール宣言
Supportive environment for health The Sundsvall Statement
星 旦二
1
,
鳩野 洋子
2
,
郡司 篤晃
3
Tanji HOSHI
1
,
Yōko HATONO
2
,
Atsuaki GUNJI
3
1国立公衆衛生院衛生行政学部
2聖路加看護大学大学院
3東京大学医学部保健学科
pp.367-370
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900811
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〈はじめに〉
ヘルスプロモーションの第1回会議は,1986年の11月にカナダのオタワにおいて,先進諸国における今後の健康戦略を考える会議として開かれた.この会議の特徴は,1978年のロシア共和国で示されたアルマ・アタ宣言が,どちらかというと,発展途上国をターゲットとした健康戦略であるのに対して,先進諸国における健康戦略を重視したことと,健康づくりでの生活習慣を重視し,そのための政策決定に住民が参加する意義を示した点であるといえよう.
1991年6月にスウェーデンのサンドバールで示された,WHOヘルスプロモーション会議は,WHOの「すべての人々に健康を」のスローガンを基本としている.1978年に開かれたアルマ・アタ宣言をベースとして,1988年にアデレードで開催されたHealthy Public Policy会議とも連動している.ヘルスプロモーションのための初めての全世界的な会議の要約であるサンドバール提言の最大の特徴は,健康のために好ましい健康習慣を身につけるためには,自然環境とともに社会環境を整備することがとても大切であることを事例検討に基づいてまとめられたことであろう.
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