今月の主題 心エコーToday
その他の循環器疾患の診断と治療への応用
解離性大動脈瘤
許 俊鋭
1
,
松村 誠
1
,
尾本 良三
1
1埼玉医科大学第1外科
pp.2164-2167
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905373
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ポイント
●Stanford A型の急性大動脈解離は緊急手術が必要である.
●急性期の診断は,経食道心エコー図を含む心エコー図検査が最有力である.
●心エコー図検査では心嚢水貯留,大動脈逆流,大動脈弁輪郭大,上行大動脈の解離所見(intimal flap),あるいは頸動脈・大腿動脈・腹部大動脈の解離所見をチェックする.
●上行大動脈上部は,経食道心エコー図では観察不能なecho blind areaとなっている.
●新しい大動脈解離に対する超音波診断法として,心腔内エコー(intracardiac ultra-sound:ICUS)が臨床に導入された.
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