カラーグラフ 塗抹標本をよく見よう・13
白血病(3)
久保西 一郎
1
,
藤田 智代
2
,
森澤 美恵
2
,
浜田 恭子
3
,
高橋 功
4
,
三好 勇夫
1
1高知医科大学第3内科
2高知医科大学附属病院中央検査部
3高知県立中央病院血液検査科
4高知県立中央病院内科
pp.145-150
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904348
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急性骨髄性白血病(2)
前回は,急性骨髄性白血病(acute myeloidleukemia:AML)のうち,FAB分類M0からM3までを紹介した.今回はM4からM7までを紹介する.
図1は,FAB分類でAML-M4の急性骨髄単球性白血病(acute myelomonocytic leukemia:AMMoL)の末梢血塗抹標本である.骨髄系へ分化している細胞と,単球系へ分化している細胞とが混在している.図2は,M4の骨髄塗抹標本である.未熟な骨髄系細胞と単球系細胞とが混在している.この標本では,胞体にアズール顆粒を有する細胞が骨髄系細胞と考えられ(図中→),胞体が比較的豊かでアズール顆粒を含まず,核に特有のくびれを有するものが単球系細胞と考えられる(図中▲).それらよりも未熟で顆粒のない芽球様の細胞になると,それが骨髄芽球なのかあるいは単芽球なのかを明確に区別することは難しい.
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