Drug Information 副作用情報・5
薬剤性ショック(3)—プロスタグランジン製剤投与後のショック死例
浜 六郎
1
1阪南中央病院内科
pp.1625-1627
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905247
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今回は,薬剤性ショック(1)でも簡単に紹介した例を詳細に述べたい.重症のCOPD(慢性閉塞性呼吸器障害)の患者に二次的に生じた偽性腸閉塞(排便困難)に対してプロスタグランジン製剤を使用し(適応外),発熱・血圧上昇,投与終了後解熱,血圧の低下をきたし,ショック状態となって,心肺停止後,いったん蘇生したが,4ヵ月後に死亡した例である.医師が訴えられ,最近判決が下され,医師が敗訴している.
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