今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
IBD治療の基本薬
免疫抑制剤はIBD治療の“first-line drug”か
岩男 泰
1
,
渡辺 守
1
,
日比 紀文
2,3
1慶應義塾大学内視鏡センター
2慶應義塾大学内科
3慶應がんセンター
pp.1510-1511
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905221
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ポイント
●IBDは免疫学的異常が病態に関与しており,それを踏まえたうえで免疫抑制剤の投与が行われる.
●他の薬剤に比べ副作用が強く,投与後は厳重な経過観察が必要である.
●免疫抑制剤の適応は,ステロイド離脱困難例,難治例,頻回再燃例の緩解維持である.クローン病では難治性の瘻孔も適応になる.
●6-MP,アザチオプリンは長期投与の報告も多く,少量投与では比較的安全性も高い.
●シクロスポリンやメトトレキサートの評価は定まっていないが,難治例などで効果が期待される.
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