グラフ 高速CTによるイメージング・6
大血管の病変(2)—大動脈瘤・大動脈解離:高速CTによる画像診断
栗林 幸夫
1
,
高宮 誠
1
,
吉村 宣彦
1
1国立循環器病センター放射線診療部
pp.1389-1395
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905201
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大動脈瘤や大動脈解離などの大血管疾患の画像診断法として,現在最も注目を集めているのがヘリカルCTや電子ビームCTなどの高速CTである.これらの高速CTの発展により撮像時間が短縮されるとともに,造影剤のファーストパスの状態での撮像が可能となり,血管造影の動脈相に匹敵するCT画像が得られるようになった.これによって,CTで得られる情報の量と質が飛躍的に向上するとともに,三次元CT血管造影法(3D-CT angiography:3D-CTA)への新たな展開をもたらした.
本稿では,大動脈瘤および大動脈解離の高速CTによる画像診断について3D-CTAによる最近の知見を含めて述べる.
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