グラフ 高速CTによるイメージング・5
大血管の病変(1)—肺血栓塞栓症:電子ビームCTによる画像診断
栗林 幸夫
1
,
高宮 誠
1
,
飯野 美佐子
1
1国立循環器病センター放射線診療部
pp.1203-1208
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905158
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肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism:PTE)は,生命に危険を及ぼす重篤な疾患であり,迅速かつ的確な診断が要求される.
PTEの診断のプロセスでは,確定診断および重症度の判定に画像診断が重要な役割を果たす1,2).画像診断法としては,従来,核医学的肺血流・換気スキャン(V/Qスキャン)と肺動脈造影が中心であったが,最近では,国内外において電子ビームCT(electron-beam CT:EBT)が注目を集めている3〜8).本法は,肺動脈内血栓を直接かっ精度良く描出可能な非侵襲的検査法であることから,PTEの診断体系に変化をもたらしている.
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