今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology
血管系のInterventional Radiology
動脈塞栓術
喀血に対する動脈塞栓術
早川 克己
1
,
斉藤 秀和
1
,
西村 一雅
1
1京都市立病院放射線科
pp.1096-1099
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905138
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ポイント
●喀血に対する動脈塞栓術は緊急止血の手段としては有効性が高い.
●出血部位と基礎疾患に応じて,気管支動脈およびそれ以外の肋間動脈や鎖骨下動脈分枝などの責任血管をすべて塞栓することが成績の向上につながる.
●止血の長期的成績は喀血の基礎疾患の種類や原疾患への治療により大きく異なる.
●極めて重篤な合併症として,脊髄梗塞がある.その予防のためには,詳細に解剖学的血管描出を行い,慎重な手技と熟練を要するため,経験の少ない術者が安易に行うべき治療手技ではない.
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