今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology
血管系のInterventional Radiology
血管形成術
下肢閉塞性動脈硬化症に対するIVR—アテレクトミー
田中 良一
1
,
栗林 幸夫
2
1大分医科大学放射線科
2国立循環器病センター放射線診療部
pp.1070-1072
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905132
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ポイント
●アテレクトミーは血管内腔に突出したアテロームを切除し,狭窄もしくは閉塞を解除する.
●偏心性の狭窄性病変がよい適応となるが,バルーンPTAにて十分に拡張できないような硬い病変や石灰化を含む病変にも有用である.
●手技がやや煩雑で時間を要するため,多発性病変やlong segmentの病変ではアテレクトミー単独での治療は困難な場合が多く,バルーンPTAと併用される場合が多い.
●初期成功率は90%前後と高く,重篤な合併症の報告もない.
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