今月の主題 心不全を見直す
合併症を伴う心不全の管理と治療
外科治療を必要とする諸疾患
木村 満
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.978-980
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905116
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ポイント
●高齢化社会を迎え,心不全患者の外科手術も増えている.
●麻酔を含め,術中の血行動態変動を減らす努力が必要である.
●New York Heart Association(NYHA)分類III度以上の心不全例では,リスク評価にかかわらず積極的な血行動態管理が必要である.
●冠疾患例で手術のリスクが高い場合は,積極的な観血的検査,さらには冠血行再建術も考慮する.
●NYHA分類II度以下の,心機能が比較的よい場合はcost-effectiveness careを考慮し,過剰な処置は控える.
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