連載講座 心臓外科看護
看護婦に必要な諸検査の理解
藤枝 知子
1
,
落合 清子
1
,
田島 米子
1
1東京女子医大高等看護学校
pp.50-54
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917693
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I.心臓カテーテル法(Cardiac catheterization)
目的:心臓腔内に管を挿入して,それぞれの場所の内圧・圧波形を描記したり,管から採血して酸素含有量・酸素飽和度を測定することにより,心拍出量の測定,短絡の有無,短絡の所在,短絡の大きさ,循環動態中の狭窄部の有無・所在・程度,弁膜の閉鎖不全などを知ることができる。また肺循環動態の研究,心内誘導心電図を撮影する場合にも用いられる。
方法:右心および左心カテーテル法がある。右心カテーテル法は多くは右大伏在静脈から,ときに左大伏在静脈,左肘関節部静脈からカテーテルを大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺動脈末梢へと挿入し,その各部位で血液を採取し,酸素飽和度をみる。また血圧を測定する。
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