今月の主題 心不全を見直す
心不全の管理・治療
無症状の心機能低下例の管理
安村 良男
1
,
永田 正毅
2
1国立循環器病センター心臓内科
2関西労災病院内科
pp.927-929
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905101
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ポイント
●中等症から重症の心不全の治療には限界があり,軽症心不全の進行予防が重視されてきている.
●潜在性の心不全の早期発見に心臓超音波検査が有用である.
●特発性心筋症と免疫学的機序との関連や,心不全の進行と神経体液性因子やリモデリングとの関連が示唆されている.
●心不全の成因によらず,その進展予防にアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤が奨められる.
●軽症心不全の管理は短期的指針(左室径,血中ノルアドレナリン,不整脈など)をモニターしつつ長期的展望のもとになされる.
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