今月の主題 心不全を見直す
Introduction
最近の心不全の大規模試験から読み取るべきこと
村上 知行
1
,
篠山 重威
2
1京都大学医学研究科循環病態学講座
2京都大学医学部第3内科
pp.834-837
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905078
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ポイント
●慢性心不全治療の究極的な目的は,患者の生活の質の改善と生命予後の延長である.
●交感神経,レニン-アンジオテンシン系賦活による過度なリモデリングの進展が生命予後の悪化に関連している.
●神経体液因子の作用を阻害するβ受容体遮断薬,アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,新しいCa拮抗薬が慢性心不全治療薬として有効である.
●いわゆる強心薬は死亡率を増す危険が大きいが,種類,投与量の選択により有効なものがある.
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