今月の主題 糖尿病臨床の最先端
糖尿病発症の分子機構
インスリン分泌不全の分子機構
清野 裕
1
1京都大学医学部臨床代謝栄養学
pp.228-229
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904937
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ポイント
●わが国のインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)の多くはインスリン抵抗性は軽度で,インスリン分泌の低下を主徴とする.
●インスリン分泌,特にグルコースに対する選択的なインスリン分泌の低下が特徴である.
●NIDDMのβ細胞ではグルコース代謝に障害があり,十分なATP産生が行われないためKATPチャネルの閉鎖不全が生じ,グルコースによるインスリン分泌が障害される.
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