増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた
MRIで何がわかるか
頭部
その他の脳血管障害
白 玉美
1
,
細矢 貴亮
1
,
山口 昂一
1
1山形大学医学部放射線科
pp.111-120
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904765
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MRIにより明らかになった病態は多いが,“その他の脳血管障害”として,椎骨・脳底動脈解離,静脈洞血栓症,硬膜動静脈瘻を取り上げる.これらは若年層から高年齢層まで認められ,脳梗塞や脳出血,くも膜下出血として発症する.比較的軽微な症状で発症する場合があり,頭痛やめまいを訴える患者に適切なMRI検査を行うと,思いのほか多くの患者に発見される疾患でもある.
本稿では,日常診療において気をつけるべき臨床症状,その際に必要となるMRI検査法,注目すべきMRI所見などについて触れ,MRIとの賢いつきあい方について考えてみたい.
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