増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた
MRIで何がわかるか
頭部
頭蓋内炎症性疾患
蓮尾 金博
1
,
三原 太
1
,
石岡 久和
1
1九州大学医学部放射線科
pp.121-131
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904766
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頭蓋内の炎症性疾患は病変部位および病態によって,脳炎,脳膿瘍,肉芽腫,髄膜炎,硬膜下蓄膿,硬膜外蓄膿などに分けられる.原因別では,細菌性,真菌性,ウイルス性,寄生虫性などがある.一般に炎症性疾患,特に何らかの病原体による感染では,早急な診断と治療がしばしば患者の予後を大きく左右する.これはいかなる部位の感染でもいえることであるが,頭蓋内においては特に顕著であり,その診断の過程で画像診断が果たす役割には極めて大きなものがある.本稿では,頭蓋内の各種炎症性疾患に関してMRI所見を中心に解説する.
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