今月の主題 頭痛とめまいの外来診療
めまいの正確な診断のために
めまいの診断に必要な神経学的診察
和泉 唯信
1
,
宇高 不可思
1
,
亀山 正邦
1
1住友病院神経内科
pp.1326-1328
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904594
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●めまいは日常臨床でしばしば遭遇し,神経疾患でもめまいを訴えることが多い.
●比較的軽微なめまいでも重篤な神経疾患を認めることがあり,見落としのない丁寧な神経学的診察が要求される.
●神経所見を組み合わせることにより病変部位が推測される.一般内科的所見,意識レベル,髄膜刺激徴候,起立・歩行の観察,脳神経,運動系,反射,知覚系,小脳症状,頸椎病変の有無,自律神経検査などについて,各自でポイントをまとめ診察することが必要である.
●高齢者では,椎骨脳底動脈系の循環障害を念頭に置いて診察する必要がある.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.