特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた
Column
しびれ,ふるえ,めまいの神経内科診察
岩崎 靖
1
1愛知医科大学加齢医科学研究所
pp.1146
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229650
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「しびれ,ふるえ,めまいを診る際に,短時間で正確な診断や病変部位の特定ができるようなコツはないですか?」という質問を他科の先生や研修医から受ける機会は多い.「そんな便利なコツはありません.神経疾患が疑われたら脳神経内科に紹介してください」と答えているが,もう少し問診,神経所見を取って,鑑別診断をしてから脳神経内科に紹介してほしいと感じることもある.しかしながら,神経疾患を否定することが脳神経内科医の重要な仕事であるから,問診票や紹介状をみただけで「神経疾患ではありません」と言って断ったり他科に回すことはせず,一度は診察をするようにしている.診察の結果,「神経学的所見に異常を認めません」「神経疾患は否定的です」と患者や紹介してきた先生に伝えることも脳神経内科医の重要な責務であると考えている.
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