今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
AIDS例と感染症
AIDS例の肺炎へのアプローチ
一宮 朋来
1
,
那須 勝
1
1大分医科大学第2内科
pp.107-109
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904340
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ポイント
●AIDS例においてCD4(CD4陽性リンパ球数)が200個/μlを割ると,いろいろな日和見感染症が起こってくる.
●カリニ肺炎,サイトメガロウイルス(CMV)肺炎,結核,非定型抗酸菌症の頻度が多い.
●カリニ肺炎の治療の第1選択剤はST合剤またはペンタミジンであるが,CD4が200個/μl以下の場合,予防投与が必要である.
●サイトメガロウイルス肺炎は早期診断が重要であり,PCR法などの遺伝子診断が有用である.
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