今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
AIDS例と感染症
AIDS例の下痢へのアプローチ
増田 剛太
1
1東京都立駒込病院感染症科
pp.112-114
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904342
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ポイント
●男性同性愛によるHIV感染者は,赤痢アメーバ感染率が高い.
●免疫不全が進行したHIV感染宿主の下痢症の病原体としては,原虫,抗酸菌やウイルスなどが多く,正常宿主での原因微生物と異なる.
●診断の大きな盲点となっている病原体は原虫であり,クリプトスポリジウム(Cryptosporidium parvum)にあっては検体を蔗糖浮遊法で前処置する必要がある.
●AIDS生体に合併したこれらの腸管感染症は,難治性で再発性である.
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