今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
呼吸器系感染症
胸腔内感染の治療の基本
下方 薫
1
1名古屋大学医学部附属病院予防医療部
pp.47-48
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904323
- 有料閲覧
- 文献概要
ポイント
●感染性胸膜炎が疑われたときには,胸水の肉眼的性状,胸水の細菌学的検査(塗抹・培養)が治療方針決定のための基本となる.
●胸水のpH,グルコース値,LDH値も治療方針決定のための重要な因子となる.
●胸水が肉眼的に膿性の場合,胸水の塗抹検査で細菌が陽性の場合,あるいは胸水のpHが7.0未満またはグルコース値が40mg/dl未満の場合には,いずれにおいても抗生物質療法に加えて胸腔ドレナージが必要である.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.