今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
感染性心内膜炎
心内膜炎の診断基準
玉野 宏一
1
,
竹田 幸一
1
1獨協医科大学循環器内科
pp.49-51
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904324
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ポイント
●感染性心内膜炎の臨床的確定診断は,主要基準2つ,あるいは主要基準1つと副基準3つ,あるいは副基準5つを満たす場合になされる.
●主要基準は血液培養陽性と心内膜侵襲の証明(心エコー図の陽性所見,あるいは新たに生じた逆流性雑音)の2項目である.
●副基準は素因,発熱,血管現象,免疫現象,微生物学的徴候,心エコー図所見の6項目である.
●感染性心内膜炎が疑われるが経胸壁心エコー法で陽性所見が得られない例では,経食道心エコー法を施行する.
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