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結節が、胸腔内を移動する?
宮崎 晋一
1
,
佐藤 恵雄
2
,
山下 良
1
,
石田 順造
2
,
奈良 佳治
3
1市立四日市病院呼吸器内科
2市立四日市病院呼吸器外科
3市立四日市病院病理診断科
pp.225-226
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350020225
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CASE
患者:74歳、男性。主訴:胸部CT異常影。
現病歴:尋常性乾癬が既存の全身療法で十分な効果を得られず、生物学的製剤の導入を検討していた。T-スポット.®TB検査が陽性で、胸部CT検査にて異常影を指摘され、当科へ紹介となった。発熱、食思不振、体重減少、呼吸器症状なし。
既往歴:糖尿病、高血圧症、脂質異常症。結核なし。
家族歴:結核なし。
生活歴:喫煙 25本/日(25〜60歳)、飲酒 ビール350 mL/日。
身体所見:尋常性乾癬の皮膚病変以外に、特記すべき所見なし。
血液所見:WBC 5,860/μL、CRP 0.05 mg/dL、HbA1c 6.6%。
画像所見:紹介時の胸部CT検査で、右主気管支後壁に接する結節影を認め、内部に小石灰化を伴っていた(図1ⒶⒷ、矢印)。来院2年前のCT検査では、食道下部右壁に接する、同様の結節影が確認された(図1ⒸⒹ、矢印)。
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