今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
呼吸器系感染症
市中肺炎の分類と診断
中西 洋一
1
,
高山 浩一
1
,
原 信之
1
1九州大学胸部疾患研究施設
pp.30-32
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904317
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ポイント
●抗生剤・抗菌剤の発達にもかかわらず,市中肺炎は高齢者や合併症を有する患者に対し高い死亡率を有している.
●市中肺炎の起炎菌のうち,頻度・死因ともに最も多いものは肺炎球菌である.●個々の症例において,自覚症状,理学所見,一般検査所見,胸部X線所見から病原菌を推定することは不可能である.
●市中肺炎の診断に際しては,患者臨床背景ならびに重症度の評価,これに基づいた迅速な治療が必要である.
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