特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第5章 感染症
市中肺炎
福地 貴彦
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター総合診療科
pp.724-726
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_724
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診断基準
市中肺炎(community-acquired pneumonia:CAP)とは,病院外で日常生活をしている人に発症する肺炎であり,医療・介護関連肺炎(nursing and healthcare-associated pneumonia:NHCAP)および院内肺炎(hospital-acquired pneumonia:HAP)を含まない,とされている1).肺炎が発症したタイミングや施設を明記するのは,耐性菌の要素をどの程度考慮すべきなのか,という初期診療内容に直結する.HAPは,入院後48時間以上経過した患者に新たに出現した肺炎であり,定義は明確である.
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