増刊号 Common Disease 200の治療戦略
腎・尿路疾患
尿道炎
菊池 孝治
1
,
赤座 英之
1
1筑波大学臨床医学系泌尿器科
pp.502-503
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904178
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疾患概念と病態
尿道炎は性交渉によって感染するSTD(sexually transmitted disease)と,尿道留置カテーテルなどに伴う非STD性に分けられるが,本稿ではSTDとしての男性の尿道炎の治療について解説する.
尿道炎は起炎菌により淋菌性尿道炎(GU)と非淋菌性尿道炎(NGU)に分類される.NGUはクラミジア(Chlamydia trachomatis)のほか,ウレアプラズマ,グラム陽性球菌,グラム陰性桿菌も分離されるが,病原性が明かなものはクラミジアである.したがって,尿道炎の治療に当たっては,淋菌とクラミジアの2つの起炎菌を念頭においておかねばならない.
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