増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
1 尿路・性器の感染症
性感染症
クラミジア性尿道炎
上原 慎也
1
1我孫子東邦病院泌尿器科
pp.38-39
発行日 2016年4月5日
Published Date 2016/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205584
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疾患の概要
クラミジア(Chlamydia trachomatis)は,眼疾患であるトラコーマや新生児肺炎,尿道炎や子宮頸管炎などの原因となる細菌である.現在では,衛生環境の向上や妊婦のスクリーニングが進み,トラコーマや新生児肺炎は減少し,泌尿生殖器への感染症が多い.
クラミジア性尿道炎は,非淋菌性尿道炎の約50%を占める.淋菌性尿道炎と比べ症状は軽く,約2週間の潜伏期ののち,漿液性の分泌物の排出,軽度の排尿痛などを示す.近年では,無症候性の症例も多いとされる.
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