増刊号 Common Disease 200の治療戦略
腎・尿路疾患
急性腎炎
山田 明
1
1虎の門病院腎センター内科
pp.468-469
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904163
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疾患概念と病態
急性腎炎は現在,一つの症候群と考えられており,「突然の肉眼的血尿,蛋白尿,高血圧,糸球体濾過量の低下,ナトリウム(Na)と水分の貯留を特徴とする症候群」というのが,急性腎炎症候群の定義である.
表1に示すような様々な糸球体疾患がこのような症候群を呈し得るが,管内増殖性糸球体腎炎が主なる疾患である.この疾患はさらに,溶連菌感染後に発症するもの(溶連菌感染後急性糸球体腎炎:PSGN)と非溶連菌性のものに分けられるが,大多数はPSGNなので,主としてそれについて述べる.
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