書評
—多賀須幸男著—パンエンドスコピー—上部消化管の検査・診断・治療
藤野 雅之
1
1山梨医科大学第1内科
pp.437
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904151
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つい最近まで関東逓信病院で副院長をしておられた多賀須幸男先生が『パンエンドスコピー—上部消化管の検査・診断・治療』を出版された.
多賀須先生は周知のごとく,食道から十二指腸まで一本で苦痛なく内視鏡観察の可能な,細径前方視内視鏡の開発・普及に心血を注がれたが,この細径内視鏡を用いて関東逓信病院で行った100,000件のパンエンドスコピー(著者は,「一本の器械で食道から十二指腸球部まで一挙に行う上部消化管の内視鏡検査」と定義している)の経験をもとに執筆されたのが,この本である.周到に調査研究された内容が極めて平易な言葉で,理路整然と書かれており,たいへん分かりやすい.
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