増刊号 Common Disease 200の治療戦略
代謝・栄養障害
低・高ナトリウム血症
清水 倉一
1
1東京労災病院内科
pp.386-390
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904130
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正常者の自由飲水状態における血清の浸透圧は,抗利尿ホルモン(ADH)分泌による水分排泄の調節と口渇による水分摂取の調節により,287±5mOsm/kgH2Oという極めて狭い範囲に保たれている.
血清(細胞外液)を構成する溶質の90%以上がナトリウム(Na)塩であることから,
血清浸透圧(mOsm/kgH2O)≒2×血清Na濃度(mEq/l)
なる関係がある.すなわち,血清浸透圧(細胞内・外液とも体液の浸透圧は同じ)の調節によって,血清Na濃度が規定されるのである.
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