今月の主題 脳卒中
脳卒中急性期の診断技術
脳血管撮影・DSA・MRA
宝金 清博
1
1北海道大学医学部脳神経外科
pp.2196-2198
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903933
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ポイント
●脳血管撮影は最も高い空間解像能があり,現在でも脳卒中診断のstandardである.
●DSAは空間解像能において脳血管撮影に劣るが,高い密度分解能と時間分解能を有している.
●DSAはその場で画像を確認することができることや,コントラストの高い静脈相画像が得られるなど,脳卒中の診断において有利な面が多く,脳血管撮影に代わりつつある.
●MRAは空間解像能,密度分解能,時間分解能,いずれにおいても脳血管撮影,DSAに劣るが,造影剤,カテーテルを全く使用せず,侵襲性が最も低く,脳卒中のスクリーニング,特に狭窄性病変や3mmを超えるサイズの脳動脈瘤の診断において優れている.
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