今月の主題 見えてきた腎疾患
病態の解明されつつある腎関連疾患
Bartter症候群とLiddle症候群
濱口 明彦
1
,
吉田 裕明
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座第2
pp.2023-2025
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903895
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ポイント
●Bartter症候群は低カリウム(K)血症,代謝性アルカローシス,正常血圧,腎臓の傍糸球体装置の過形成を示す症候群である.
●Bartter症候群は外因性のアンギオテンシンに対する昇圧反応の低下を示し,多くの場合,高レニン高アルドステロン血症が見られる.
●Liddle症候群は低K血症,代謝性アルカローシス,高血圧,低レニン低アルドステロン血症を呈する遺伝性疾患である.
●最近では尿細管上皮細胞にあるNaチャンネルβサブユニットの遺伝子異常がLiddle症候群の病因として挙げられている.
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